生きられた家での展覧会を無事終了しました

生きられた家での展覧会を無事終了しました

2022年6月1日

5月29日に「PRIVATE HOUSE 生きられた家」展を無事に終了することができました。来場者のみなさま、関係者のみなさま、そしてこの家を展覧会会場として貸してくださったご家族のみなさま、本当にありがとうございました。また、来場をご希望された方の中には諸事情で会場に来ていただくことができなかった方々もいらっしゃいまして、当方の連絡の不手際等もありましたこと、申し訳なく思っています。

個人の家での展覧会のためウェブサイトでの告知以外は、関係者のSNSやメッセージなど口コミでの呼びかけだけでした。そのため、当初は50人も来ていただけないのではないかと思っていましたが、115名の方々にご来場いただきました。会期も金土日の開催とはいえ、三週間という長い期間に渡り開催し、週を経るごとに来場者数が増えていまして、多くの人に届けることができて嬉しく思います。

友人が小さい頃に住んでいた練馬の家に初めて訪れた時、このような住み継がれた家が東京23区にあることに驚いたのと同時に、声の届く範囲の方々でいいからできるだけ多くの人に、こんな風に大切にされてきた家を見てほしいと思いました。今後、この家は今の形としてはなくなりますが、新たに生まれ変わります。そのことも来場者に共有できたのではないかと思っています。以下のような感想を伺うことができました。

  • 歴史が刻まれた家でかつて人が暮らしていた温もりを感じられた
  • 作品や作品のテーマをいつもより身近に感じることができました
  • お家と作品が作り出す化学反応がとても素敵
  • 私も実家の母屋への愛着が深くなりました
  • 人が集まるのがとても似合うと思いました
  • 場所の力を感じました
  • 日常のことが積み重なっているのだけど非日常の体験でした
  • 走馬灯のようにこの家に宿っている記憶を丸ごと体験したような気持ちです
  • 廊下の木を触ったり踏みしめたりすると悲しいような切ないような感情が湧いてきます

今後、展示の様子なども「PRIVATE HOUSE 生きられた家」展のページなどにまとめていく予定です。その際はまたこのブログでお知らせいたしますので、よろしくお願いします。

上の画像は、感想ノートに子どもたちが描いたものを集めたもの。子どもたちが遠慮しないで、自由に、楽しそうに、笑ったり、走ったりしている姿は今も容易に思い出されます。子どもたちをそういう感情にさせる家、大人たちもそれでいいのだと思わせる家、この生きられた家がそうさせていたのかもしれません。

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