生きられた家での在廊日記(2022.5.20)

生きられた家での在廊日記(2022.5.20)

2022年5月23日

5月20日(金)はれ

今日から二週目が始まる。前の週にやり残していたことがあって早めに来た。一つは展示初日に家主が活けた芍薬のつぼみが日曜日に咲いたのを咲いたのをとっていなかったこと。もう一つは玄関前の展示NEMUIBOYZのドローイングの一枚が剥がれていたのを貼り直さなかったこと。芍薬は花びらや葉の縁が乾いてきていたもののまだ大丈夫だった。ドローイングは白い紙にこの家にあるモノを墨で描いたものだが、それを庭の木にうまい具合にとめてあったもの。留めていた金具付近の紙が破れてしまい、お辞儀するような格好で紙が垂れてしまっていた。日曜日に気づいていたのだが、その時は自然にしておこうと思った。が、月曜から昨日までの間に気が変わり、垂れているものを元に戻したくなった。

ドローイング群は、墨で描かれ、描かれた内容が流れ落ちないもの、水彩絵の具を用いてあえて雨にさらされて変化するものがある。木に留めた墨の絵は放って置かない方がよい、そう思った。

夕方、家主が新しい花を活けに来た。前の芍薬は薄紫。今日の花は小さめな芍薬と、黄色い○○と、桃色の○○(全て家主から聞いたのに忘れてしまった)。

玄関に入ってすぐの壁に設置した飯田信雄さんの花の写真に本物の花がとてもマッチする。飯田さんの作品は「花です」と説明しないとそうとは気づかないこともある。が、色が植物の色なので花かな?と思える。もしかしたら遠くから眺めたら花だ!と気づくのだろうか。

PRIVATE HOUSE 生きられた家|85年生きられた家でのアート展
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