生きられた家での在廊日記(2022.5.14)

生きられた家での在廊日記(2022.5.14)

2022年5月22日

5月14日(土)くもり

朝に降っていた雨があがってよかったですが蒸しますね。

昨日は後藤さんの「お化けは死なない」テープライブが行われ一階の八畳間は生きている人間たちの会話とテープの中の生きていた人間たちのお話が様々な高低の位置から聞こえていてすごいことになっていた。加えて、一階ピアノ室からはフォトンのBGMが、二階音楽室からは1分に一度噴射されるディフューザーの動作音が、いずれもこの世のものとは思えなかった。

後藤さんとその知人が八畳にいて、私とA&Eの作間さんが六畳にいて、私は文書整理、作間さんは八畳の話を聞いているという状況があった。まるで父親の友人が訪ねてきて、子どもたちが隣の部屋で宿題をしているような感じだ、と思ったのだが、それは自分の実体験に基づくものであると、今朝気がついた。小学生の頃、社宅の二間続きの和室の一方で父と会社の同僚らが宴会を、私が隣の和室で何かしており、たまに「とし子は今はどんな芸能人が好きなんだ」と聞かれたり。あの時、私は楽しかったのだろう。

どうもここ何年かは楽しかったことが思い出せないでいた。練馬の家に通い始めて約半年になるが、友人の家というご縁はあるが、私にとっては知らない家なのになぜか落ち着く。今も開室前の時間で一人で八畳間に座って書いているが、落ち着く。自分の家みたいだ。自分の家だったらよかった。などとずっと考えていたら、前述のような楽しい記憶が蘇ってくることも増えた。練馬の家の効果なのではないかと自分では思っている。

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